「トキの森公園」では、トキの生態を間近に観察できる「トキふれあいプラザ」や、保護の歴史を学べる「トキ資料展示館」を併設。大型ケージ内では、のびのびと飛翔するトキの姿を楽しめる。園内には、日本最後のトキ「キン」の顕彰碑もあり、トキの歴史をたどる散策もおすすめ。売店の佐渡産枝豆を使った「枝豆ソフト」も人気。自然と触れ合う癒しの時間を過ごしてみては？

佐渡島の金山の魅力を深く知るなら、まず訪れるべき施設。中世から現代へと続く採掘の歴史を、貴重な展示や映像でわかりやすく紹介。プロジェクションマッピングや大型スクリーンを駆使した迫力ある映像により、金銀生産の過程をリアルに体感できる。時を超えて受け継がれる技術と、黄金に彩られた佐渡の物語を存分に味わおう。

江戸から平成までの388年間で金78トン、銀2,330トンを産出した相川金銀山の長い歴史や採掘方法に触れることができる。3つの見学コースのほか、ウォークスルー型のアトラクション『ISLAND MIRRORGE』も子ども連れのファミリーを中心に人気。

日本で初めて浮遊選鉱技術を採用し、毎月5万トンもの鉱石から金銀を精錬していたことから「東洋一」の設備と言われていた。巨大なコンクリート遺構が今もそのスケールを物語り、夜にはライトアップで幻想的な雰囲気に包まれる。歴史と産業遺産の魅力を体感しながら、昼と夜で異なる表情を楽しむ特別な時間を過ごそう。

かつて西三川砂金山として栄えた「佐渡西三川ゴールドパーク」では、砂金採りを実際に体験できる。緑色の道具「バン」を使い、水中で砂利を揺すれば、キラリと光る砂金が姿を現すかも！採れた砂金は持ち帰ることも可能。有料でキーホルダーに加工すれば、旅の思い出に。歴史を学べる展示室やお土産コーナーもあり、大人も子どもも夢中になれるスポットだ。

穏やかな入り江に浮かぶ矢島・経島。2つの島を結ぶ赤い太鼓橋と、透明度抜群の海が生み出す絶景は必見！ここでは、たらい舟に乗りながら海中を泳ぐ魚を間近で観察できる。橋を背景に写真を撮れば、旅の素敵な思い出に。舟を降りた後は、橋を渡って島を散策するのもおすすめ。佐渡ならではの風情を感じながら、のんびりとしたひとときを過ごそう。

佐渡出身の農林大臣・山本悌二郎が、明治44年に建てた別荘。流木や天然木を巧みに用いた造形美と、宮大工の技が光る建築は、日本でも類を見ない芸術的な空間だ。静かな入江にたたずみ、まるで俗世を離れた桃源郷のよう。2024年夏、50年ぶりに一般公開。明治から令和へと時を超えた唯一無二の建築と、佐渡の絶景を心ゆくまで堪能しよう。

宿根木集落は、かつて佐渡金銀の積出港として栄えた町。舟板を使った板壁の民家が密集する景観は、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている。三角形の家屋や狭い路地には、船大工の技と知恵が詰まっており、どこか懐かしい雰囲気が漂う。近くの海岸ではたらい舟体験も楽しめ、海上から宿根木の美しい街並みを眺めることができる。

創業130年の「尾畑酒造」は、国内外で高評価を受ける「真野鶴」の蔵元。仕込蔵のショップでは4種の試飲や特別な酒の体験が楽しめる。さらに、廃校を活用した「学校蔵」では、サステナブルな酒造りを実践。華やかでリッチな「真野鶴・実来」や、生酛仕込みの「かなでる」など、佐渡の風土を活かした美酒が揃う。見学＆試飲で、佐渡の酒文化をじっくり味わってみては？

日蓮宗佐渡三本山のひとつ「妙宣寺」は、日蓮聖人の弟子・阿仏房日得が開いた由緒ある寺。かつては佐渡守護代の居城だったため、どこか城跡の趣が漂う。境内には1825年に建立された県内唯一の五重塔がそびえ、荘厳な雰囲気を醸し出す。歴史に包まれながら、静寂の中で心を落ち着けるひとときを。日野資朝の墓もあり、佐渡の歴史を深く感じられる場所だ。