「佐渡に来たなら、ぜひ春のトレッキングを楽しんでほしい!」
地元の方におすすめをいただき、さっそくトレッキングに行ってきました。
佐渡のトレッキングといえば、金北山(きんぽくさん)。
標高は約1,172mと、飛び抜けて高い山ではないものの、
通常はもっと標高の高い場所でしか見られない花や植物を楽しめるのが特徴です。
今回は初めてのトレッキングで時間も限られていたこと、
さらにトレッキングシューズやリュックすら持っていなかったため、
白雲台(標高850m)〜金北山(標高1,172m)の往復コースを選びました。
スタートは、白雲台交流センターの道路を挟んで向かいにある「妙見山表参道」。
白雲台交流センターには、乗用車25台、大型バス6台分の駐車場があり、GW中でしたが問題なく車を停めることができました。
登り始めると、自販機やトイレはないため、こちらでしっかり準備してからのスタートをおすすめします。


最初は「本当にここがコースなのか?」と少し不安になりますが、ご安心ください。
歩き進めるうちに、徐々に歩きやすい道になっていきます。
登り始めて数分で、ブナ林が広がります。

佐渡には鹿などの大型獣がいないため山野草や樹木への食害等がなく、
これほど美しい天然のブナ林が残っているのは珍しいそう。
白い幹と新緑、そこに差し込むやわらかな日差しが心地よい空間でした。
さらに10分ほど進むと、「カタクリ」の花が見え始めます。

カタクリは花を咲かせるまで約7年かかるにもかかわらず、
開花はわずか2週間ほど。
各地で天然記念物にも指定されるほど貴重な花ですが、
その希少さを疑ってしまうほど、登山道沿いには見事な群生が広がっていました。
他にも、イワカガミやキクザキイチゲ、タムシバやヤマザクラといった
普段見ることのない花々に次々と出会い、気づけばあっという間に山頂へ。



山頂からは、日本海に浮かぶ佐渡をまるごと眺めることができます。
港に出入りする船や、水が張った数々の田んぼ、
場所によって生えている植物の違いなど、
普段は気付かないことが多く、ずっと眺めていられる景色でした。


そして、金北山で何よりおすすめなのが「縦走ルート」。
一般的な山は、頂上に着いたらまた下ることが多いですが、
金北山は尾根沿いを歩き続けることができます。
一度登ってしまえば、比較的なだらかな道を進みながら、
佐渡の山々や日本海の絶景を楽しめるのは、最大の魅力ではないでしょうか。


▼今回の所要時間はこちら
・8:00-10:30:妙見山登山口 → 金北山山頂
・10:30-11:30:山頂で休憩
・11:30-13:00:金北山山頂 → 妙見山登山口
トレッキングのベストシーズンは、
春(4月下旬〜6月)と秋(10月中旬〜11月上旬)
秋はオレンジや黄色に染まる山と海のコントラストを楽しめること、間違いありません。
山好きの方はもちろん、これまで登山経験のない方にも、
ぜひ挑戦していただきたい佐渡のトレッキング。
目的やレベルにあわせて、さまざまなルートがありますので、
ぜひお気に入りのコースを見つけてみてください。
あわせてチェック!
- トレッキングコース一覧:
- エリア情報誌 「みちのり」2026年春号(佐渡の花特集)

ライター:
『さどタイムス』エディター
中村 水咲
兵庫県出身。新しい世界への好奇心から、これまでに約40カ国へ渡航。
ラトビアでのアリが添えられたシャーベットとの出会いや、
フランスでクロワッサンとサラダを一緒に食べて怒られるなど、
日常の先にある非日常な体験に心を動かされてきた。
ご縁をいただき辿り着いた佐渡島では、
豊かな自然や文化、食のなかに、 “究極の日本らしさ”を感じ、深く惹かれる。
そんな私から見た佐渡の魅力を、この島からお届けします。