打ち鳴らされる太鼓の音と提灯持ちの威勢のよい掛け声に合わせて、時には飛ぶように、時には静かなる舞を見せる鬼。いつ頃から始まったかは定かではないが、江戸時代に金銀山の隆盛により島外から様々な文化が持ち込まれたことが影響していると言われている。集落ごとに継承されていて鬼の面を付けた鬼役と太鼓の打ち手が基本の様式。しかし、長い継承の過程で踊り方や太鼓のリズム、鬼面や衣装なども多様化。「同じ鬼太鼓はない」と言われ、現在でも島内に100を超える団体がある。春から秋にかけて集落のまつりで演舞され、五穀豊穣や家内安全を祈願。集落の神社にて舞を奉納した後に家々を廻り舞を披露する「門付け」を行なう。「鬼」と聞くと悪者のイメージだが、佐渡の鬼は地域と暮らしを守るヒーローとされ親しまれている。


鬼太鼓
0259-27-5000
佐渡観光情報案内所
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