さどカラー

この春、佐渡で能に出会う


本ブログの記念すべき第1回は「能」について。
佐渡島は、かつて200以上の能舞台があり、今でも日本の舞台の約3分の1(30棟以上)の舞台が残ることから、「能の島」と呼ばれています。

その背景には、室町時代にこの地へ流された世阿弥の存在、そして江戸時代に能を広めた大久保長安の尽力があります。

長い年月を経て、能は特別な芸術であると同時に、この島の日常や風景に溶け込んできました。

とはいえ、「どのように楽しめばよいのか分からない」そう感じる方も少なくないはずです。

実は私も2度ほど能を鑑賞したことがありますが、正直、内容は全く分からず……。
それでも、音や間、空気感といった、言葉では捉えきれない余韻が、強く印象に残っています。

今回、そんな能を、より開かれたかたちで体験できる機会があります。

飛天双◯能

能楽師の大倉正之助さんが手がけるプロジェクト「飛天双◯能(ひてんふたわのう)」。
12年をかけて日本各地を巡るこの取り組みが、今年は佐渡で開催されます。

大倉さんは、かつて聖徳太子のもとで、能の形づくりに関わった秦河勝(はたのかわかつ)のご子孫でもあるそうです!

能楽師の 大倉正之助 さん

ぜひ、飛天双○能の告知動画もあわせてご覧ください。

さらに今回は能の主要5流派が一同に集結し、100名を超える能楽師が島に集まるという、滅多にない貴重な機会とのこと。

ワークショップや講演も充実しており、初心者の方も楽しみながらその特別な空気感を体験できるチャンスです!

飛天双◯能チラシ表面
飛天双◯能チラシ裏面

見どころ


  • 4/5〜6 ワークショップ: 「国産の麻」を使った麻飾りづくりや、伝統的な締張馬づくり、狂言体験など、能の「素材」や「場」に触れる貴重な体験ができます。
  • 4/7 シンポジウム&教室: 「能と農」をテーマにしたトークや、こども能楽教室(無料)が開催されます。
  • 4/8 演能(鑑賞無料): 島内各地の神社で、自然の空気を感じながら能を鑑賞できます。夜には薪能も行われ、幻想的な雰囲気を体験できます。

この春、佐渡の美しい自然と神社を舞台に、そんな特別な体験をしに来ませんか?

飛天双〇能 開催概要

  • 日程: 2026年4月5日(日)〜8日(水)
  • 場所: 佐渡アミューズメント佐渡、島内各神社の能舞台
  • 内容: ワークショップ、シンポジウム、演能(鑑賞無料)

大倉正之助氏について

  • 重要無形文化財総合指定保持者
  • 能楽師 囃子方大倉流大鼓
  • 文化庁日本遺産大使
  • 一般社団法人令和文化蔵 代表理事

ライター:

『さどタイムス』エディター
中村 水咲

兵庫県出身。新しい世界への好奇心から、これまでに約40カ国へ渡航。
ラトビアでのアリが添えられたシャーベットとの出会いや、
フランスでクロワッサンとサラダを一緒に食べて怒られるなど、
日常の先にある非日常な体験に心を動かされてきた。
ご縁をいただき辿り着いた佐渡島では、
豊かな自然や文化、食のなかに、 “究極の日本らしさ”を感じ、深く惹かれる。
そんな私から見た佐渡の魅力を、この島からお届けします。